光と影が織りなす、あたたかな空間美。 “陰影礼賛” の文化に触れられる、お寺の横のおうち。
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光と影が織りなす、あたたかな空間美。 “陰影礼賛” の文化に触れられる、お寺の横のおうち。

「陰影礼賛」という言葉を知っていますか?

 これは、まだ電灯がなかった頃の日本の美を表す言葉。家の隅々を可能な限り明るくする西洋の文化に対して、あえて「陰影」のコントラストを認め、その中で映えるものに「美しさ」を見つけたという日本特有の文化です。

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 玄関のドアを開くと、光がさらりと射す明るげな空間が。大家さんのお母さまの代から四世代にわたって暮らしてきたというこのおうちには、ずっと大切に丁寧に使われてきたことを思わせるような家具たちが当時のままに並べられています

光があるからこそ、陰がある。しみじみとした生活の匂いが感じられる家具に、光がしっとりと落ちている様子は、とっても美しく目に映ります。「光と影が共存するおうち」と呼んでみたくなってしまうような。

名称未設定のデザイン

どこを見ても、正直「明るい」とは言えないかも。ただ、なぜか心を惹かれてしまう。お庭から入る爽やかな陽の光、じんわりと照らされた廊下。穏やかに流れる日本の美学を思わせます。

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広々とした居間には、昔ながらの「掘りごたつ」が用意されていて。レトロで味のあるストーブや、ブラウン管のテレビなんかも良いですよね。

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『一ヶ月に一度は必ず掃除に来るんですよ。自分が住んだ家だし、ね』と話す大家さんが、初任給でお母さまにプレゼントしたというマッサージチェア。こんな思い出のあるお品物も並んでいます。感動しちゃうんだよなぁ、こういうの。ちなみにまだまだ現役なのだそう。

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 昔ながらのちょっぴり急な階段を登れば、そこには大きな広間がふたつ。畳の匂いに包まれて、ここでのんびり昼寝してみたいなぁ、なんて。

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生活の名残をとどめたままの飾り物たちも、相当良い味を出しています。マッサージチェアよろしく、やっぱりこのどれもが思い出にあふれたお品物なのでしょうね。

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どうにも見逃せないのが、渡り廊下に差し込む伸びやかな陽の光。もう、すっかり虜になってしまいます。

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ぼんやり外を眺めながら、あたたかいお茶でも飲んで。読書にもぴったりそうだ。もしかして、「ゲストハウス」として泊まれる場所になっていても良いのでは……? レトロな匂いの香るブックカフェなんかも面白そう……! どんどん妄想がふくらんでいきます。

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「想像がはたらく」というのは、やっぱり素敵だなぁと思います。そこかしこに “余白” のようなものが感じられるからこそ、ここでどんなことを始めようか、と思わずニンマリ笑顔になってしまいます。
 
 すこやかな光と、ひそやかな影が共存するおうち。

 ただ明るいだけでなく、ただ暗いだけでなく。まさに「陰影礼賛」の美意識が織りなす、スロウなムードを感じてみてください。きっとその魅力に取り憑かれることは間違いなさそうです。

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ちなみに、お隣の物置(元は馬小屋だったのだとか……!)も使って良いのだそう。ほら。また妄想がふくらんじゃいます。あなたなら、どんな使い方を想像しますか? ホテル、ブックカフェ、ゲストハウスにはたまた合宿場……? きっと、そのどれもが正解なはず。妄想の世界にどんどん潜り込んでしまいましょう。

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さらにさらに。おうちの真裏、徒歩3分の場所には、それはそれは立派なお寺が。

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 名前は「称名寺」。浄土真宗の宗祖・親鸞による自筆の書があるのだとか。歴史のロマンを感じさせる街・結城ならではのポイントとも言えそうです。夕方5時、高らかに響く鐘の音を合図に夕食の準備を始める、なんていうのも乙ですよね。そんな生活、すっごく良いなぁ。

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 初任給でお母さまへプレゼントしたというマッサージチェアや、古いものにも関わらず埃ひとつ付いていないほどピッカピカに綺麗なブラウン管テレビ、現代の家にはあまり見られないレトロな掘りごたつ。そのすべてを、まるで子供のように無邪気な表情で説明してくださった大家さん。

 『誰に住んでもらっても良いのだけど、せっかくなら面白い使い方をしてもらえたら良いな』と話す横顔からは、もちろんうれしそうではあれ、ちょっぴり寂しげな雰囲気も見られました。このおうちのあたたかなムードを活かしつつ、新たに生まれ変わった姿を見たら、きっと大家さん、ものすごく喜んでくれるだろうなぁ、なんて。また、妄想妄想。

※こちらの物件は、只今交渉中につき、内見等の受付はご遠慮させていただいております。

<物件情報>
・間取り:
 一階:3部屋(キッチン・バス・トイレ付き)
 二階:3部屋
・築年数:95年以上(大正末期)
・面積:地積 297.71㎡(1階:72.04㎡/2階51.34㎡)
・賃料:オーナーさん要相談
・所在地:JR水戸線結城駅徒歩7分
※物件の空き状況は流動的となりますことをご了承ください。
※利活用の目的等により可否は要相談となりますことをご了承ください。
<本物件に関するお問い合わせ先>
結城市役所 企画政策課
kikaku@city.yuki.lg.jp
※お問い合わせ内容を確認の上担当者よりご連絡をさせていただきます。

Edited by 三浦 希
Photo by 塚本 直純







ここは古き良き城下街の風情が色濃く残る街・茨城県結城市に眠る『古民家』の可能性を探る研究所。 個性豊かな古民家や、古民家利活用事例をご紹介しながら、新たな活用方法を、あなたと一緒に探ります。 『自分の好きを形にしたい』 そんなあなたのチャレンジのキッカケになりますように。