元本屋さんのおうち。きっと、また新たな物語が紡がれていくのでしょう。
元、本屋さん。結城市内にいくつかの支店を構える、大きめの書店だったという物件を紹介します。このおうち、一見するだけでは伝わらない、素敵な思い出・物語がぎゅっと詰まったお宅でした。
レトロな趣が薫る外観。本を求めてワクワクしながら入店する、何人ものお客さんを想像します。きっとすっごく楽しみだったんだろうなぁ。これほど大きな入り口、他にあまり見たことがありません。
エントランスを入れば、インダストリアルな雰囲気の土間打ちコンクリート床に、ぽつんとテーブル・イス。この場所はもともと、店舗として使われていたのだそう。置かれた棚には、常時たくさんの本が並べられていたといいます。
たとえば、デザイン事務所なんてどうでしょう。オフィス兼打ち合わせ場所。デザイン関連の本をずらりと並べた什器は、きっと、コンクリート床にぴったりマッチしそう。
ほら、広々としたスペースはお客さんを招くのに最適でしょう。デザイナー家具をいくつも置いて、うんとオシャレに構えてみたいところ。
ちなみにこちらの物件、ここだけではないのです。奥でヒラヒラとはためくカーテンをくぐってみましょう。
奥に広がる空間には、スーツやスキー板、レコードプレーヤーなどが所狭しと並べられていました。オーナーさんいわく『ここの半分ぐらいも、もともと店舗だったんだよね。ここではペンやファイルなど、事務用品を扱っていて。このスペースのもう半分は、バックヤードとして使ってたな。懐かしいよ。スーツは、僕が最後にやっていた仕事・就活セミナー講師の頃にたくさん買っていてさ。スキー板は、趣味でスキーをやっていた頃。全部捨てられないんだよね』と。
利活用の真髄は、ひょっとすると “思い出の継承” にあるのかもしれませんね。きっとゆくゆくオーナーさんが引き取ってくださるとは思いますが、なんだか、それらの思い出とともに暮らすというのも面白そうな気がします。上手な利用法、ないかなぁ。じっくり考えてみたいところです。
『年に一度は、結城市の観光協会のためにスペースをお貸ししてイベントを行ったりもしているんだよね』と話してくれた、オーナーさん。現在はこちらの物件二階にお住まいを持っているようで、今後も二階は住居として彼が使用するそうですが、きっと街とのつながりを受け継いでくれるかも……なんて想像も膨らみます。
『KURA SAUNA』の記事にもあるように、結城は「人と人のつながり」を大切にしている街。きっと、この物件を契約する方も他の方々と同じく、街とのつながりが強く感じられることでしょう。素敵な利活用方法を思いついた方、ぜひとも検討してみてください。結城の街を存分に楽しめること、間違いなしです。まずは内見だけでも、どうぞ。
<物件情報>
・構 造:鉄骨造2階建て(※1階スペースのみ)
・築年数:約40年
・面 積:194.63㎡(58.75坪)
・家 賃:応相談
・所在地:茨城県結城市結城180
※物件の空き状況は流動的となりますことをご了承ください。
※利活用の目的等により可否は要相談となりますことをご了承ください。
<本物件に関するお問い合わせ先>
結城市役所 企画政策課
kikaku@city.yuki.lg.jp
※お問い合わせ内容を確認の上担当者よりご連絡をさせていただきます。