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2021年1月の記事一覧
「特別なもの」がないからこそ、等身大な「家族の暮らし」が見えてくる。やさしくあったかい和の平屋。
働き方も、暮らし方も、日々さまざまな新しい形が出てきます。
テレワークにオンラインミーティング、アドレスホッパーにデュアルライフ………。
もちろん、新しいものがすべて悪いとは言えません。新たな選択肢がうまれることで、きっと社会はより便利になっていくはず。ただ、このおうちに出会った際には、どれほど先進な概念をも超えるような「ふつうの家族の暮らし」が見えてきたんです。それがとっても美しくて、
光と影が織りなす、あたたかな空間美。 “陰影礼賛” の文化に触れられる、お寺の横のおうち。
「陰影礼賛」という言葉を知っていますか?
これは、まだ電灯がなかった頃の日本の美を表す言葉。家の隅々を可能な限り明るくする西洋の文化に対して、あえて「陰影」のコントラストを認め、その中で映えるものに「美しさ」を見つけたという日本特有の文化です。
玄関のドアを開くと、光がさらりと射す明るげな空間が。大家さんのお母さまの代から四世代にわたって暮らしてきたというこのおうちには、ずっと大切に丁寧に