結城市古民家研究所「YUILABO」
YUILABOでご紹介した「古民家物件情報」をまとめています。
YUILABOでご紹介した「古民家活用事例」をまとめています。
明治初期に建造されたという、見世蔵を改装して作られたギャラリー喫茶・ギャラリー&カフェ 壱の蔵。その名の通り、本場の結城紬や芸術家の作品を展示するためのギャラリーとカフェを併設した、結城自慢のお店でした。 そんな『ギャラリー&カフェ 壱の蔵』が、このたび店舗として利活用してくれる方を募集しているとのこと。伝統を感じさせるこちらの物件、中へ進んでみましょう。 店内に広がるのは、ゆったりとした時間を過ごせそうな、広大なスペース。優雅にコーヒーやお茶を楽しんでいたお客さんの姿が
“空き店舗利活用” とは一口に言えど、特段明らかな「目的」がなくったって、きっと素敵だと思うのです。 今回ご紹介する空き店舗利活用物件は、結城市役所の職員である小貫さんが、仲間とともに作り上げようとしている“居場所” 。 「 “プレイスメイキング”っていうと少し大袈裟ですが、そんな感じですね。仲間を集めて、ここにどんな場所があったら面白いかを話し合って、実際に自分たちの手で創り出してしまおうというプロジェクトです。この過程そのものが“居場所づくり” になるのかなと。この一
結城の街に、 新たな “宿泊施設” が誕生することになりました。 七代続く左官屋の息子として結城に生まれ育ち、建築家の飯野勝智さん。そして、アパレル業界から商工会議所へと活動のフィールドを急展開させた、野口純一さん。この二人が肩を組み活動を始動してから14年、結城の街に次なるチャレンジとして、フレッシュな風とあたたかなつながりを生むための “宿泊施設” を作っています。 その舞台となったのは、以前YUILABOの記事でも紹介した、一軒の空き家。“光と影が織りなす、あたたか
愛されるということは、きっと、自らが強く愛することによって叶うのでしょう。 結城駅北口を出て、駅前蔵通りをまっすぐ10分ほど歩いたところに位置する、老舗CDショップ『ナガタヤ』。地域の方々から長きにわたって愛されてきた同店は、2022年、惜しまれながらも、その歴史に幕を閉じました。 風情の残る外装からは、少しばかりの寂しさが漂うような。今回は、こちらの『ナガタヤ』の元店舗物件のご紹介。『地域に愛されるようなお店になってくれたらうれしい』と話してくれた、店主の方のお話もおり
「間(あわい)」という言葉をご存知でしょうか。それは「あいだ」とも読める日本語。隙間、絶え間、ものとものとを隔てる空間などを意味する言葉です。 今回取材させていただいた陶芸家・安井ちさとさんは、きっと、“間(あわい)” を愛する人なのだと思います。大学生の頃から陶芸を学び、2015年にはご自身初となる個展「カワヲ辿る」を開き、陶芸家としてデビュー。2018年にご家族とともに結城市へ移住してきたのだそう。 『わかりやすい言葉にはできないけれど、なんか好きなんです。結城の街っ
あらためて、“古民家利活用” にはさまざまなカタチがあるのだなぁ、と実感しました。今回ご紹介するのは、結城駅北口から徒歩7分ほどの場所に位置する古民家スタジオ『YUI-ONE』です。 人が暮らすための住居や、物販を行うお店、飲食店などのために古民家を利活用する事例には、これまで幾度となく出会ってきました。が、パーソナルトレーニングやヨガ、ボディメイクなどをおこなうための “スタジオ” として古民家をリフォームするという事例は、今回がはじめて。トレーナーの石川 裕紀(いしかわ
オープンから約1年で、296名ものフォロワーを持つ結城市公式note「YUILABO」の“実践校”がこの夏スタート! 豪華講師を招き、古民家・空き店舗活用のノウハウを学ぶ4回の座学講座と、コンペ形式で参加可能な、結城市にあるコミュニティスペース「Coworking&cafe yuinowa」での実践講座(模擬出店)で学びを深め、自分の夢実現の第一歩をつくるプログラム。 古民家・空き店舗を活用して「好き」をカタチにしたいアナタ、必見です。 古き良き昔ながらの建物と現代が融
結城の街に吹く穏やかな小麦の香りは、きっと、このお店から流れてくるのでした。 結城駅から歩くこと、20分。いくつものお店が集まる駅前とは少し雰囲気の違った、のどかな自然あふれる場所に、そのお店があります。名前は『ぱんや ムムス』。 “穀物、水、たまごや乳製品 自然からの頂きものを ここに来てくれたことを ありがとうと、パンを焼く。 みなさまの毎日のすみっこに 寄り添えることのできる、 そんなパンになりますように” そんな願いを、ひとつひとつのパンにこめて。今回は、店主
元、本屋さん。結城市内にいくつかの支店を構える、大きめの書店だったという物件を紹介します。このおうち、一見するだけでは伝わらない、素敵な思い出・物語がぎゅっと詰まったお宅でした。 レトロな趣が薫る外観。本を求めてワクワクしながら入店する、何人ものお客さんを想像します。きっとすっごく楽しみだったんだろうなぁ。これほど大きな入り口、他にあまり見たことがありません。 エントランスを入れば、インダストリアルな雰囲気の土間打ちコンクリート床に、ぽつんとテーブル・イス。この場所はもと
あたたかくて、あかるくて。「良い物件」をそれたらしめる要素は、きっと数多くあるのでしょうが、「あたたかさ」もそのうちのひとつなんだろうなぁと感じます。 今回お邪魔した、元和菓子屋さんのおうちは、まさにその趣が香るものでした。 外観は、まさに「シック」の表現がぴったりな風情のあるムード。静的で、どこかおしとやかな感じすら漂わせています。 綺麗に並ぶ瓦屋根からは、時代性をひしひしと感じさせられます。こういうの、グッと来ません? 中へ入ってみれば、先ほどの雰囲気とは打って変
“利活用” の楽しさは、きっと、“意外性” にあるのだと思うんです。 「元〜〜」って、ワクワクします。そりゃもう、存分にワクワクしてしまう。「元・王様の住居」だなんていう言葉を聞いた暁には、その想像は遥かどこまでも広がっていくことでしょう。 こちらの空き家は、「元・王様の住居」とまではもちろん行きません(そもそも日本に王様はいない……)が、すこぶるワクワクさせてくれるもの。なにやら、「元お肉屋さん」なんだそうでして。 ほら、お肉屋さんで見たことのあるモノたちが。お肉のグ
“お休み処” という概念と存在を、結城の街ではじめて知りました。今回ご紹介するのは、結城駅から徒歩12分ほどの場所に位置する『お休み処 ふじの蔵』です。遥か昔、明治20年代に建てられたという蔵を利活用してつくられたこちらの施設を運営する斉藤さんに、“お休み処” としてのあり方の魅力や歴史、活用方法などをうかがいました。 11年前に『お休み処』となった、ひとつの古い古い蔵 「クラシカル」といった表現をずっとずっと飛び越えてしまうかのごとく、重厚な雰囲気の佇まい。『お休み処
これまでいくつもの文章を書いてきた筆者ですが、このおうちを表すための言葉は「迷路」か「要塞」しか出てきませんでした。タイトルにもある通り、本当、このおうちは正直ものすごいです。 入り口には、「元ギフトショップ」さながらの大きなショーケースが鎮座。ざっと見積もって2メートル以上はあろうかというほどのサイズに、思わず圧倒されてしまいます。広い土間コンクリートの空間に、以前はお店のスペースがあったのだとか。 奥へ進んでみましょう。心の準備はできていますか? いざ、いざ。 言語
『より自由で、より特別な、サウナ体験』をテーマに、茨城県結城市にて2021年5月にオープンした『KURA SAUNA』。ここでは、築90年を超える旧呉服店の庭にたたずむひとつの「蔵」をリノベーションして作られたという『KURA SAUNA』の魅力をご紹介します。終始『結城の町で良かった』と話してくれた同店オーナーの早川さんに、インタビュー形式でお話をうかがいました。 全国に3つしかない、「蔵 × サウナ」の掛け合わせ 早川修平さん 株式会社ジョン・ゴーマン 代表取締役
家とは、生き物なのだと感じます。 合計8つものお部屋が用意された、まさしく「豪邸」といった表現がふさわしいおうち。それでも、どこか仰々しかったり、いやらしかったり、絢爛なイメージはなぜか一切感じられなくて。外見はあくまで普通。ただ驚くことに、中へ入ってみると、そんな言葉は道断されてしまうのです。30年以上もの間、空き家として誰も住んでいなかったおうち。それでもなお、その息は確かに続いていたのでした。 玄関を開けて、中へ。ふと漂ってくる木材の香りに、心ごとすべて持っていかれ
「なにもない」とは、きっと、幸せなことなのかもしれません。 私たちが暮らす現代社会は、どこか「あること」が当たり前になってしまっているような気がします。欲しい情報を手に入れるなら、スマートフォンやパソコンを使えばすぐにアクセスすることができる。 電車に乗ればどんな街に行くことだってできるし、今や「スマート家電」などといった文明の利器も暮らしを助け、自動でエアコンが起動したり、電気が点いたり。 もちろんそれもひとつの幸福の形であることは間違いないし、「便利であること」を悪